ARMの開発環境を出来るだけ安くするならGNUがやっぱり凄いですね。
組み込み系のCPUのコアは、もうかなりのレベルでARM一色になっています。
というか、それしか選択肢が無い状況です。
じゃぁ、それを使えば良いじゃんという簡単な結果にはなりません。
理由は、統合開発環境がかなりお高いからです。
電子工作や、趣味のレベルだと、ECLIPSEとGNUでデバッガーは、OpenOCDデバッガーだと言う人もいるかもしれません。
ほんと、それで良いレベルの場合も有ります。
昨今、物づくりの現場は色々と規格で縛りが厳しくなってきて、トレーサビリティや、リスクマネジメント等、履歴や繋がりを残さないといけません。
リナックスなどのフリーの開発環境だと、その変更履歴がコントロールできないので採用するのが難しい場合もあります。
最近は、自動車関連だけでなく、医療機器や、産業機器も厳しいルールに縛られるようになってきています。
そうなると、高い金額でも規格に沿ったツールをつかった方が、規格のための資料作成にかかる費用や、人件費がかからなくて結果的に安くて安定した製品になります。
俗に言う目に見えない費用という感じでしょうか?
さて、そうはいっても、統合開発環境で必要なソフトを作成する人は、正規版で、少しだけ使いたい人は、GNUとEclipseと言う選択になります。
コンパイラーが違うと結果が違うかもしれませんが、事前実験や、動作確認くらいは十分出来ます。
最近は、GNUや、OpenOCDなど、リナックスだけでなく、ウインドウズや、MACでも環境が整っていて便利になってきましたね。GNU-ARM-Embeddedはほんとに凄い。便利です。しかし、無料ツールは、セキュリティの懸念もあるので、仕事で使うには良し悪しですけどね。